消費電力が大きい傾向があるBMWのバイク
エンジンをかけたり、バイクの電子部品の機能を維持したりするためにはバッテリーが十分な電圧を保っている必要があります。
そのため、バッテリーが弱ってくるとエンジンがかかりづらくなったり、いろいろな機能がうまく作動しなくなったりして、走行そのものや安全に問題が出てきます。
もちろん、どのバイクのバッテリーも経年劣化によって性能が落ちあがりやすくなってくることがあるのですが、BMWのバイクは他のメーカーよりもバッテリーがあがりやすい傾向にあるとされています。
BMWがメーカーとしてバッテリーがあがりやすいと言っているわけではないのですが、実際にBMWのバイクに乗っているオーナーが挙げるコメントを見ると、そのような傾向があるのは確かです。
といっても、BMWのモデルに何か欠陥があるという意味ではありません。
他のメーカーのバイクよりも、電気を食いやすいバイクだということです。
というのも、BMWはさまざまな電装パーツが搭載されていますし、走行そのものに関わる電子制御パーツも多く使われています。
たとえばABSや高品質のオーディオシステム、視認性の高いメーターパネル、グリップヒーターなどです。
こうしたパーツをすべてオンにした状態では、当然それなりの電力量が必要となります。
また、エンジンをかけていない時でも時計などの電気を食うパーツが動いていますし、自然放電もします。
もちろん、エンジンをかけて走行していれば自然とバッテリーに充電されていき、バッテリーがあがるということはそうそうありません。
しかし、たまにしかバイクに乗らないとか、乗っても短い距離しか走らず、エンジンの回転を上げることも少ないという走り方だと、十分な充電ができずにバッテリーが上がってしまうことがあるのです。
BMWライダーは休日などにツーリングをするのがメインということも多いので、乗る頻度はそれほど多くないというのも、BMWのバッテリーがあがりやすいという話につながっていることも考えられます。
バッテリーは定期的な補充電が必要
こうした問題に陥らないようにするのに一番良いのは、やはり頻繁にバイクに乗ってある程度の距離、しかもスピードを上げて回転数を高めて乗ることです。
もしそれが難しい、特に冬の時期のように長い期間乗らないのであれば、補充電をすることがすすめられています。
補充電とは、エンジンをかけなくても充電器を使って、直接バッテリーに充電する方法です。
BMWでは専用の充電器を出していますので、それを家のコンセントにつないでバッテリー端子につなげば簡単に補充電ができます。
また、純正バッテリーを使う、モデルに合った製品を使うといったことも心がけましょう。