BMWという名称について

BMWとは「バイエルン州のエンジン工場」を意味する「Bayerische Motoren Werke GmbH」の頭文字からきています。会社の起源がバイエルン州にあり、さまざまなエンジンを取り扱っていたことからこの名前がついています。
元々は航空機のエンジンを製造する「ラップ原動機製造所」から始まりました。ラップ原動機製造所はバイエルン州に工場を置きエンジンの製造を始めます。
1917年に社名を「Bayerische Motoren Werke GmbH」にしBMWが誕生したのです。

航空機から鉄道部品へシフト

第一次大戦後、ドイツは航空機エンジンの製造を禁止されたため、BMWは鉄道のブレーキやモーターの製造にシフトします。その後、1920年に同じ鉄道のブレーキ会社クノール・ブレムゼ社との合併により一時的にBMWはなくなってしまいます。しかし、1922年にカミッロ・カスティリオーニがクノール・ブレムゼ社の主要株主になりました。そしてこのカスティリオーニがBMWを買収し復活。1923年にオートバイR32を発表し、1933年に自動車のBMW303が誕生しました。
それからは、航空機のエンジン製造を中止し自動車・バイクの製造が中心になっていきます。

BMWのバイクについて

R32は500ccの水平対向2気筒エンジンを搭載し、ドライブシャフトで後輪に動力を伝える仕組みでした。このエンジンはボクサーエンジンと呼ばれています。由来はシリンダーを往復するピストンの動きがボクシングの様に殴りあって見えたからです。今のRシリーズにも搭載されるエンジンは2気筒のためボクサーツインと呼ばれています。
R32はアピールのためレースに参加し、エンジンの質やメンテナンス性の良さなどから評判を呼び、BMWの名前は世界中に広まるのでした。

BMWのロゴマーク

BMWといえば白と青のロゴマークです。この配色はバイエルン州を象徴する色となっています。航空機のプロペラをモチーフにしているといわれてきました。理由は1929年以降の広告で回転するプロペラの中にBMWのロゴが入った航空機が描かれたからです。しかし、実際は違うのですがBMWはその通説を正そうとはしませんでした。90年ほど経った今、ロゴの由来がプロペラという理由は正当化した事実となったのです。
2020年には新たに白地のロゴマークが従来のロゴマークと共に誕生しました。