エルゴノミクスに基づいた設計を導入!

BMWではバイクの快適な走行環境を実現するため、エルゴノミクスに基づいた設計に基づくシートを導入しています。
そもそもこの「エルゴノミクス」とは何かというと、これは人間と機械との間にどのような形で理想的な関係を築くことができるかを目指したコンセプトのこと。
「人間と機械の最適化」などと言われることもあります。
簡単に言えば、人間が扱いやすい範囲内で機械の性能を最大限にまで高める試みといったところでしょう。

BMWでは、そんなエルゴノミクスのコンセプトに基づいたうえでバイクの形状やデザインに工夫を凝らしています。
例えば重心を低く設定することで安定性を高め、エンデューロ系のモデルに関しては車高を高めにすることで長いスプリングトラベルを実現しています。

BMWのシートの安定性の要素と特徴

シートにおいても、同様のコンセプトで工夫や技術が盛り込まれています。
重心を低く設定することで、車体全体の安定性を確保したうえでシート幅を重視した設計が行われています。

シート幅が広いと足つきが悪くなってしまい、そうなるといくら車体に安定性があっても走行が不安定な状況になりかねません。
かといって狭くすればいいというわけではなく、狭すぎると運転中にお尻が痛くなるなど体に負担がかかってしまう面もあります。
BMWでは、この難しいバランスをエルゴノミクスに基づいたうえで最適な幅を実現しています。

さらに一部のモデルでは、シートの高さそのものを調節できる機能も搭載しています。
ですから、座り心地や足つきを重視してバイクを選びたい方はこの調整機能を意識し、BMWのバイクを選んでいくこともできるわけです。
また、オプションとしてシートそのものの厚さを選択することも可能です。

シートの安定性に関してはもうひとつ、調整ができるスプリング・ストラッドを下げることによって車高そのものを下げる方法もあります。
車体とシートの両面において自分の体型や体格との相性を踏まえ、もっとも安定した状態に調節することができるわけです。
そのほか、運転中の快適な走行のためシートヒーターも採用されています。
しかもこれはタンデムにも対応しており、ライダーだけでなく同乗者も快適な環境を提供できるほか、スイッチがシートの左側下についているので走行中にも簡単に操作ができます。

このようにBMWでは、快適性・安定性を重視したうえでシート周りにさまざまな機能や技術を採用しています。
こうしたエルゴノミクスに基づく工夫は、ツーリングなどの長時間の走行においてとくに威力を発揮することでしょう。
実際にバイクにまたがって確認してみないとわからない面もあるだけに、BMWのバイクの購入を検討している方はできるかぎり試乗の機会を設け、比較検討してみてはいかがでしょうか。