BMW G310Rの概要

BMW Gシリーズといえば、かつてG450XやG650Xなどの、ライトウェイトスポーツモデルが存在していました。
ただし、このBMW G310Rを見る限り、異なるエンジンを搭載しており、あまり関連性は少ないようです。
BMW G310Rは、インドの生産工場で造られているモデルです。

今回、欧州の新たな排ガス規制、「ユーロ5」に対応するモデルとして、日本でも販売されることになりました。
販売は2021年6月で、できたてのホヤホヤといった感じですが、前回のモデルと比べてみると、いくつか装備のパワーアップがなされています。
ちなみに、BMW G310RのRは、ロードスター/ネイキッドタイプという意味です。購入予約は、BMWジャパンでの販売となります。

BMW G310Rの主な仕様

『BMW G310R 2021年モデル・主要スペック』
エンジン形式:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
排気量:312cc
最高出力:34ps/9,250rpm
最大トルク:2.85kg-m/7250rpm
全長×全幅×全高:2,025mm×820mm×1,120mm
シート高:785mm
車両重量:164kg
燃料タンク容量:11リットル
タイヤサイズ(前):110/70R17
タイヤサイズ(後):150/60R17
変速装置/変速方式:オートマチックCVTシステム
ボディカラー:コスミックブラック/ポーラーホワイト/ライムストーン
:メタリック/スタイルスポーツ
特別色:スタイルスポーツ (+1万3000円)
参考価格:63万7,000円

BMWの戦略級バイク・G310R

BMWのバイクといえば、大型排気量のマシンが多かったのですが、このような500㏄以下クラスのマシンを販売するのは、G310Rが久方ぶりのことでした。
BMWが、このような戦略に出たのは、急激に成長するアジア市場や南米エリアを狙ってのことです。
ご存じの方も多いかと思いますが、現在こうした市場を席巻しているのは、日本が誇るバイクメーカーです。

BMWは、このようなバイク市場に狙いを定め、低排気量のマシンを持ち込むものと考えられています。
もちろん、これは日本での需要も、見込したものと言えるでしょう。
日本では、BMWの人気が高く、普通自動2輪免許で手ごろな価格のBMWバイクに乗れるのですから、需要は十分に見込めると考えられます。

BMW G310Rの特徴と装備

今回リニューアルされ、変更や追加された装備がいくつかあります。
まず、ヘッドライトを始め、灯火類がすべてLED化されなことです。
これにより、夜間走行時に視認性もかなり良くなりました。オートマチック・アイドルスピード・インクリースは、発進時にアイドリング回転数を、自動で高める機能です。

また、これも新機能の一つ、4段階調整を可能とする、ブレーキ&クラッチレバーは、安全に配慮された仕様となっています。
さらに、カウル類やデザインも変更され、全体的なイメージもガラリと変わったことから、かなり格好が良くなったというのが素直な感想です。
まさに、ロードスターらしい、アグレッシブなルックスとなって戻ってきたと言えるでしょう。