BMW S1000XRの概要

BMW S1000XRは、S1000RRをベースとしたアドベンチャーマシンで、ルーツはスーパーバイク世界選手権参戦のため、新たに開発されたレース参戦前提のモデルです。
日本でも、このS1000RRが、2010年より発売が開始されました。
その当時、同じ国産メーカーの、スーパースポーツモデルと比べても、さらに上を行く性能の高さに大きな話題を集める事になりました。

そのまま、レースに参戦してもおかしくない高性能マシンで、チタン製のバルブやロッカーアームは標準装備でした。
さらに、トラクションコントロールと、レース仕様ABSやオートシフター、モード切替が搭載されています。
また、チューンによっては、190馬力を超えるパワーを引き出せることから、大きな話題となりました。
今回は、そんなS1000RRをベースとする、S1000XR・2020年モデルのご紹介です。

BMW S1000XR・2020年モデルの主な仕様

『BMW S1000XR主要スペック』
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC16バルブ並列4気筒
排気量:999cc
最高出力:121kW(165㎰)/11,000rpm
最大トルク:114N・m(11.6kgf・m)/9,250rpm
全長×全幅×全高:2180mm×930mm×1470mm
シート高:840mm
車両重量:232kg
燃料タンク容量:15.5L
タイヤサイズ(前):120/70-17 チューブレス
タイヤサイズ(後):190/55-17 チューブレス
ボディカラー:アイスグレー/レーシングレッド×ホワイトアルミニウムメタリックマット
参考価格:税込198万1000円

BMW S1000XRの主な特徴

2020年にモデルチェンジし、従来のモデルよりも、さらにパワーアップしたBMW S1000XRは、最新テクノロジー満載のマシンに仕上がっています。
まず、ダイナミックESAにより、サスペンションが調整可能となりました。次に、ライディングモードPro機能で、最小限のトラクションコントロールが可能です。
そして、安全対策として、ABS ProおよびDTC搭載、コーナーリングABSと、ダイナミックトラクションコントロールなど、安全面で配慮されています。

6.5インチTFT液晶モニターはかなり見やすく、様々な情報がデジタルで表示されます。
モトラッドアプリと連動できますので、マシンの管理はモニター1つでできるハイスペック仕様です。
具体的には、マシンの現在の状況や、セットアップの変更なども自在にできます。

重厚なBMW S1000XRの魅力

前回のモデルと、今回の2020年モデルを比べてみると、外観がかなりスタイリッシュになっています。
ディテールはかなりシャープで、2段階式の大型のスクリーンが装備されており、ロングツーリングでも、走行中に切り替えが可能です。
モニターなどを、操作するためのスイッチ類は、左グリップ周辺にまとめてあるため、走行中も簡単に操作することができます。

ほかにも、スマホなどの機器を、充電するための電源ソケットなど、とにかく充実した装備は誰しもが満足できるレベルです。
走行に関しても、ポテンシャルがかなり高く、走行ストレスを感じる事はまずありません。
このクラスのマシンでは、比較的軽い重量ということもあり、取りまわしもかなり楽です。